日本眼科学会認定眼科専門医、医学博士


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白内障

白内障とは・・・

  白内障とは水晶体の病気です。
  物が見えるには、光が眼の一番奥にある網膜に届いて、網膜からの信号が視神経を伝わって脳まで届く必要があります。光が網膜に届くまでには、角膜、前房、瞳孔、水晶体、硝子体を通る必要があります。
  通常角膜から網膜までの距離は24mmくらいです。水晶体は、直径10mm、厚さ4mm程度の大きさの、厚さを調節できる弾性のあるレンズの役割をする器官で、角膜と虹彩を通ってきた光のピントを網膜の上に合わせるために存在しております。
  水晶体が老化すると、均一で透明な器官だったのが、大福もちのように中の”あん”の部分と”皮”部分にわかれ、”あん”の部分が硬化してきます。  年を経るにつれて、レンズの弾性が失われて厚さの調節ができなくなってきます。次第に近くにピントを合わせることが困難になり、老眼となります。通常、老眼は40歳くらいから自覚されるようになります。
  水晶体に白い濁りがでてきて光の通過が妨げられると、霧の中にいるような霧視やまぶしい感じの羞明、視力低下などを自覚します。 この濁りが、”あん”に強いものを、核白内障といって、片眼で見たときの複視(物が2重、3重、になっても見える)の原因になります。
  濁りが、”皮”の部分に強い場合は、皮質白内障といって、明るい日にまぶしく感じたり、霧の中にいるような見えにくさを自覚するようになります。
   大福もちを入れている袋の部分の直下に濁りが出る、後嚢下混濁では、1ヶ月前まではっきり見えたのに急に視力が低下したと感じることもあります。
  いずれにせよ解決するには手術が必要です。 手術すれば治る病気ですので、白内障と診断されても心配する必要はございません。