日本眼科学会認定眼科専門医、医学博士


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内科で糖尿病を指摘されたら、眼科を受診しましょう。

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糖尿病眼合併症

内科で糖尿病を指摘されたら、眼科を受診しましょう。糖尿病の3大合併症の一つである眼合併症について説明します


糖尿病性白内障

糖尿病白内障

 糖尿病では、血糖コントロールが不良であった場合、若年でも白内障が出現します。私の経験した最年少の白内障手術患者は19歳の糖尿病の方でした。この写真の方は31歳の方ですが、すでに車軸状の皮質混濁が起こっております。

増殖性糖尿病網膜症

糖尿病

 極端な糖尿病網膜症の方です。すでに両眼ともレーザーによる汎網膜光凝固術が施行されております。右眼には増殖膜が出現しており一部網膜血管を巻き込んで網膜剥離を起こしております。

硝子体出血

糖尿病

網膜から硝子体中に向かって発生した新生血管が破綻したときに硝子体出血が起こり、突然の霧視を自覚することになります。

糖尿病で失明しないためには

糖尿病網膜症で失明しないためには早期発見、適切なタイミングでの治療が必要です。
糖尿病を診断された時点で眼科を受診し、
眼底に異常が無い場合は最低でも1年に一回、
単純網膜症(少し出血がある程度)場合は3〜6ヶ月に1回、
増殖前網膜症(やや危険な状態)1〜2ヶ月に1回、
増殖網膜症(危険)2週間〜1ヶ月に一回の定期的な診察が望ましいです。
 糖尿病で視力低下が起こるのは、白内障で起こる場合、黄斑部浮腫による場合、新生血管緑内障による神経障害による場合があります。
白内障が原因の場合は通常の白内障手術で改善します。
 黄斑部浮腫による場合は、眼球の裏側にステロイド剤を局所投与する治療(STTA)や、 眼球内に抗血管増殖因子を注射する方法(抗VEGF療法)、網膜光凝固術、硝子体手術などがあります。